基調講演 『経営者としての決意と実践』~環境の激変が理念を磨く~

日本ジャバラ株式会社 代表取締役 田中信吾氏

 

ジャバラ、言葉として知ってはいるが、それを作っている企業?

Wiki先生によると『蛇腹じゃばら) とは、紙・布・プラスチック・金属などの膜ないしは板状の部材で作られる、山折りと谷折りの繰り返し構造である』とのことで、モノ作りの下支えをしている企業だと認識した。以下田中社長の講演から。

 

・『強い会社は当たり前のレベルが高い』確かに財務体質、製品の品質、コンプライアンス等、強い会社は当たり前のレベルが高い。

(ある中小企業の社長の車に乗った時、後部座席のシートベルトを締めようとしたら、シートベルトがシートの下に折り畳まれていて出せない。『シートベルト締めたいんですが。』と言ったら、『少しの距離だから大丈夫。』と言う。別の製造業の社員は、車に乗ったとたん、全員がカチ!カチ!カチ!っとシートベルトを締めた。この違いだと思う。)

 

・だから目的は変わる。最初は赤字脱却、そして普通の会社になる、強い会社になる、良い会社になるとレベルアップしそして最後は会社活動が社会貢献につながる『なくてはならない会社』を目指す。

 

・平和を考えるということを社員とともに行っていて『シンドラーのリスト』を社員と見た時、社員は人の命の尊さなど語ったが、自分は少し違う視点をもった。シンドラーは最初、商人として自分の欲望が優先していたが、『これでいかん!』と言うポイントを境に他者、社会の事を考えるようになる。そのポイントは理性で教えられたり、理性で理解したりするものではない。経営者の多くはこのポイントを通っている。

(これは、中国古典の田口先生の話と全く同じ)

 

・良い会社が存続するのかという問題があるが、イタリアのクレスビ・ダッタの例がある。http://visitaly.jp/unesco/crespi-dadda

 

・経営とは社会と人と組織を繋ぐもの。その中で品質と価格など相反するものを扱ってゆくもの。価格とはそのものの価値である。そこで得た利益からまた新たな価値を生むのが経営。

 

・社員に人生を豊かにしてほしいと思うので、社員に一流の美術に触れる機会を作る(海外に派遣して実際に体験したもらう)、東日本大震災のボランティアへの参加、軍艦島や種子島宇宙センターなど訪ねる機会を作っている。必ず記録を提出するルールだが、最初はなかなか出てこなかった。

 

・現在74歳だが、槍ヶ岳からの眺めを見て是非上りたいと思った。75歳以上は原則禁止と知り、その前に登ろうと思ってギリギリで登った。