ハラスメントは不幸なことだか、多くの企業で起こっている。

ダイバーシティ100選やホワイト企業に選ばれた会社でも、プラチナくるみんやえるぼしを持っていても年に何回かの懲罰が下される事態があると言うのが現状だろう。

女性管理職や女性役員の数、有給休暇取得率、男性の育児休業取得率などは推移を公表しても、当然だが『わが社は、ハラスメントがこのような推移で削減されています。』という企業は、ない。

以前勤務していた会社は、女性活躍推進の黎明期には、ハラスメント研修をすることさえ大きな抵抗があった。役員は『そんな研修をしたら、わが社にはハラスメントがあると思われる。』と意味不明な理屈を披露した。

企業のハラスメント研修では、どれだけ参加者が自分事としてそれを捉えるか、実効的な現実的な対応策を伝えるかが鍵だと思う。法律の文言や判例を延々と説明されても眠くなるだけだし、セクハラにたいして『毅然とした態度を取りなさい。』と言っても、それができないから問題になっている。

企業と言う閉鎖された世界の中で、殺生与奪の権利を持っているように見える上司や先輩に『No!』ということがどれだけ難しいか。『あなただって、上司の飲みの誘い、ゴルフの誘い断れますか?』と問う。

昨日はハラスメントの撲滅に熱意を持った経営陣がいる企業の仙台での研修。この会社は、分かりやすいハラスメントに関するイントラの展開、各地域での研修、そして、新卒社員が配属される支社、支店への研修など実施して『しない、させない、許さない』というスタンスが徹底している。

今回の研修では法務省のこの動画を使いました。動画はやはり効果的。その後のディスカッションも盛り上がる。

https://www.youtube.com/watch?v=ZOXaFH806Sk

https://www.youtube.com/watch?v=Is7VDnv6gfo

研修の後は、様々な質問が出て関心の高さをうかがわせた。質問の一部です。

・人前で叱責しないようにと言われているが、個人面談のようなシーンで叱責した方がよいのでしょうか。

・私(上司)と〇〇くん(部下)はツーカーの中で、少々キツイことを言っても大丈夫だけど、そのやり取りを見て周囲が引いてしまうことがある。周囲からパワハラ告発される可能性はありますか

・動画のようにきつい言葉を発してしまうことがあるが、相手により大丈夫な人と、そうでない人がいる。どうしたらよいか

・ノルマがもう少しで達成と言うときは、きつい言葉を発することもある。頑張ってほしいと思って言っているのだかパワハラになるのかなどなど

もし、こういった質問をPrimitiveなものと感じる人がいたら、それは傲慢だと思う。

これは、試行錯誤と想像力の問題だと思う。試行錯誤のプロセスで、相手を傷つけてしまうことはあっても、誠意があれば修復の余地はある。また、この言動が相手や周囲にどういった影響を与えるか、想像力があれば、踏みとどまることができる。マネジメントには柔軟な知性が必要とされる。